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RAC BLOG 車好きの店長がお届けするお得な情報

SHEAR

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2020年10月23日

中古車の相場について

中古車をお探しの方の一番のポイントは、ズバリ「価格」だと思います。

新車を買うよりもお得であるから、という理由が大多数の方のご意見かと考えます。

新車では1000万円以上するお車が、3年落ち走行距離2万キロで車輛価格600万円、なんてこともよくあることです。

そもそも相場ってどうやって決まるの?

中古車の相場は常に変動をしていて、大きく分けると以下の4点で決まってきます。

1.時期
2.需要と供給のバランス
3.車種
4.車輛状態

時期

皆様があまり気にされていないのが時期(季節や世界情勢等含む)でございます。

いつ買っても同じだと考えてらっしゃる方が大半ではないかと思いますが、そんなことはなく、時期は重要な要素です。

例えば、夏や冬は連休を取得してキャンプやレジャーに行かれる方が多くなる為、SUVやワンボックス等が良く売れます。

また、春や秋といった適温の季節には、オープンカーやタルガトップ等の動きが活発になります。

それと、年末や年度末には法人でのセダンやワゴン等の社用車需要も増えます。

とうように、時期によって様々な需要がありますので、もしお目当てのお車をGETされたいのであれば、需要の多くなるであろう時期より前から探されることがよろしいのではないでしょうか。

車輛台数が多い時期の方が、クオリティーも価格もご納得のお車が見つかる可能性は高いです。

需要と供給のバランス

これも非常に重要な要素なのですが、最近の出来事から例えさせていただきますと、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い相場は大きく揺れました。

2020年2月くらいから5月前半くらいまでは、ロックダウンや世界のネガティブな流れから相場は大きく下落し、通常ではあり得ないくらいの価格で取引がされておりました。

ですが、ロックダウン等で新車の製造工場が止まってしまったり、減産体制等の新車のデリバリーに影響が出始めた5月中盤頃からは、相場は一気に上昇し、2019年末の水準もしくはそれ以上となってしまいました。

ですので、お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、各お店様の新入庫車の価格が「以前よりも高いかな?」というのは、仕入れ価格が上昇してしまっている為、仕方のないことなのです。

「安い時に買っておけば良かったなぁ」、というのは誰しもが思うことですが、販売価格は仕入れ価格=相場と比例しておりますので、今の価格が今の相場である、ということはご理解をいただきたいです。

車種

これは当店ではかなり重要視している要素なのですが、同じポルシェのお車でも911とパナメーラでは相場の変動は大きく違います。
メルセデスであっても、GクラスとSクラスでは全くと言っていいほど違います。

一概に中古車市場で人気車種か不人気車種か、ということだけではないのですが、上記の需給のバランスも関わってきます。

簡単な例ですと、新車の生産台数が多くて中古市場で不人気車種は下落が激しく、逆に生産台数が少なくて人気車種は下落し難い、ということです。

車輛状態(修復履歴・メーター改ざん)

車輛状態で一番重要なことは、修復履の有無、メーター改ざんの有無です。

要は、修復履歴車(事故車)やメーター改ざん車はとにかく安い、ということです。

カーセンサーやGOOをよく見られている方や、相場に詳しい方でしたらご存知かとは思いますが、車種や年式・走行距離が同じくらいなのにやたらと安い車が販売されていたりします。

A社を含めた大多数のお店で250万円くらいのメルセデスと同様のお車がB社では100万円で販売中!なんてことがたまーにあります。(ホントにあります)

この場合、ほぼ100%と言っていい確率で、B社の100万円のお車は事故車もしくは何かしらのトラブルがある車と考えてよいかと思います。

何故かと言いますと、販売価格250万円くらいのメルセデスを100万円以下で買う(仕入れる)ことが通常の相場ではどうやっても出来ないからです。

100万円で販売出来る、ということは仕入れ価格はそれ以下である必要がありますから、相場度外視の価格で買える車=相場では取引出来ない車=???の車、ということになるのです。

ですので、最近ではカーセンサーやGOO等で外部の第三者機関における車輛検査結果を広告内に反映するサービスを展開していて、一般の方でも広告から車輛状態が一目で分かる仕組みとなっており、当店も取扱い車輛全車で検査を実施しており、「修復履歴無し・メーター改ざん無し」の良質車のみを取り扱っております。

車輛状態(コンディション)

一般的に年式は、古くなればなるほど相場は下がる傾向にあるのですが、限定車やビンテージカー等、既に新車販売されていなく、尚且つ希少なお車はそれには該当いたしません。

走行距離は、車輛コンディションにおいては最も重要な要素で、過走行よりは低走行の方が相場は高くなります。

内外装の状態はもちろんキレイに越したことは無いのですが、いかにオリジナルに近い状態であるかは重要な要素かと思います。

昨今では自動車に対する規制が益々厳しくなっておりますので、車検非対応のマフラーにされてしまっている等の改造車は、あまり好まれなくなっております。
社外パーツを取り付けられる場合も最低限、ノーマルパーツを保管しておくことをオススメいたします。

それと最後に喫煙歴の有無、これもかなり重要でして、タバコ臭い車というだけで大幅な減額となります。

これは、お客様とのお話の中で非常に多くの方が気にされているポイントでもあります。

むしろ最近は、「タバコ臭くさえなければ大丈夫」、という方がほとんですので、室内においては、お直しや改善が出来ないことを考えますと一番の重要ポイントかもしれません。

まとめ

長々とどのようにして中古車の相場が決まるのかを説明してきましたが、売る時のこと、相場のことばかり気にしてお車を買われるのも、正直、私的には少しつまらないことだなぁと感じております。

車屋あるあるではあるのですが、多くの車屋は買う前から1年後や2年後の相場を気にして、相場変動の少なそうな車を買う傾向にあります。

本来、車とは移動手段というのはもちろんですが、個人の趣味嗜好として所有・運転することを楽しみ、時計と同様に一種その人のステータスとして、シンボルとしての役割も担っているものだと考えます。

ですので、相場なんて気にしないで、人生で一度くらいは自分が「買いたい・乗りたい」と思った車を思い切って買っていただき、その喜びを味わっていただけると嬉しいです。